mikarn777’s diary

歌詞や小説、時々日記など載せていきます。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【しょくざい】第2話【幸福論】

その日はとても混んでいた。この地獄のレストランで客の出入りが多い。ここで働く設楽は考えていた。ここが混むということは現世ではあまり景気が良いとは言えないことだからだ。ここに来る客は全て自ら命を捨てた者。しかしこの地獄が忙しいとはいえやって…

視線【短編小説】

帰宅 時間は20時頃。私は仕事を終えて自宅のアパートに帰る。いつもと同じアパートに。最近何故かずっと視線を感じる。誰もいない部屋の中からどこか違和感を覚えた。実家を出て一人暮らしを始めてからもう1年くらいになる。少しは慣れてきた。 だが何故だろ…

廃病院【短編小説】

これは昔ある廃病院で体験した話です 学生時代友達が車を買ったというので仲間4人でドライブに行くことにしました。 中古車でしたがとても性能が良く友達は自慢気に乗っていた事を覚えています。 深夜お金も無い私達の遊び方というとその頃心霊スポットを巡…

もう一人の住人【短編小説】

今日はすごく楽しかった。彼と付き合って3ヶ月記念日。彼には私の買い物付き合わせちゃったけど楽しんでくれたかな、ショッピングモールを歩き回ったけど私は一日中楽しかった。彼は優しく付き合ってくれた。 2人とも歩き続けたせいで足はパンパンに疲れてい…

二人の彼氏【短編小説】

いつもと同じ部屋。いつもと同じ香り。いつもと同じ人。いつもと違う光景。 私が体験した不思議な話。この話は本当に不思議な話だったので覚えてる範囲でここに書いてみます。 私は今から約3ヶ月前に付き合い始めた大好きな彼氏の家に泊まっていました。何の…

ハンバーグ【短編小説】

最近夢を見る。 僕の好きなハンバーグの夢。 子供っぽいだろうか でもそんな事を言いたい訳では無い。 僕が見るハンバーグの夢はまだ途中 美味しそうな焼きたてでは無い それは捏ねたひき肉。 赤と白を混ぜたような色。 大きな大きなひき肉。 部屋いっぱいの…